シロアリは、地中に蟻道と呼ばれるトンネルを延ばしながら、絶えず餌を探し回っています。
そして、建物を見つけると、基礎などに蟻道を延ばして人知れず侵入を開始します。
シロアリの侵入を防ぐには建物の構造に適した効果的な防除法が決められます。
床下の基礎から侵入
基礎の外側から侵入
基礎外側の換気口から侵入
アジェンダ施工とは、右図のように、建物の基礎外周に沿ってアジェンダSCを処理することにより、シロアリが家屋に侵入してくるのを防ぐための施工です。
対象物件は、一体型基礎をもつ住宅・空気循環型住宅・集合住宅など床下への処理が困難な建物です。
施工方法には、トレンチング処理(溝処理)およびロッジング処理(土壌注入処理)の2種類があり、建物外周の状況に応じて使い分けします。
この処理は、基礎の外側の状態が、溝を形成できない土壌の場合や、コンクリート、アスファルトなどで覆われていて、トレンチング処理ができない場合に、左図のように、基礎の立ち上がり部付近を穿ち、専用の注入器により土壌へ注入処理を行い、土壌中に処理層を形成する方法です。
1 | トレンチング処理のできない土壌やコンクリート、アスファルトなどをドリル等を使って30cm間隔で穿ちます。 |
2 | アジェンダSCの希釈液を1穴あたり1.5L~1.7Lの割合(5L/m相当)で注入処理を行います。 |
3 | 注入後は、雨や光が直接当たらないように、穴を塞ぎます。 |
この処理は、左図のように基礎に沿って土壌中に処理層を形成する方法です。なお、犬走がある場合は、その外側に処理層を形成することがあります。
1 | 幅15cm、深さ20cm以上の溝を掘ります。 |
2 | アジェンダSCの希釈液を、掘った溝の壁面に向かって溝全体へ、まんべんなく処理します。 |
3 | 堀り起こした土壌を一緒に埋め戻しながら5L/mとなるように処理をします。 ※基礎が深い場合には、掘った溝の底からロッジング処理をし、②同様、埋め戻ししながら処理をします。 |
驚異のドミノ効果で巣ごと退治
遅効性なので、仲間のシロアリに薬剤を次つぎと伝播して確実な防除効果を発揮します。